退化の軌跡(オーディオ編)


何やら大げさなタイトルですが、実は浪費・無駄遣いの足跡とも言います(その2) (^^ゞ

オーディオには少々興味が有ったんですが、会社の寮に居る頃は部屋も狭いし、 音楽を聴く事が少なくなっていたので、古いCDラジカセ(貰い物)が有るだけでした。

寮を出てからちょっとオーディオへの興味が復活し、とりあえずは学生時代に使っていた アンプとCDプレーヤーに、寮を出るときに拾った(不要品で出てた)昔のシステムコンポ用 のスピーカーを繋いで聴いていましたが、何かと不満も有り結果的に一式入れ替える事に しました。

まずは、アンプとCDプレーヤー(以下CDP)を買いました。と言ってもそれ程高価なものではなく、 何とか単品オーディオと呼べる程度の安いものです。オーディオマニアから見ると、 何それ?って感じ(でしょうか?)で、全然興味の無い人から見るとミニコンポの方が 便利なんじゃないの?ってな感じの中途半端なもんです。 (^^ゞ
(でも音を聞けば、そこらのミニコンとは全く違うって誰でもわかりますよ、念のため)

アンプとCDP、しっかりとお店で試聴して決めました。(どちらも定価6万クラス)
アンプは何と比較したのか忘れたけど、最終的に今は亡き(だっけ?)山水のα507 (だったと思う)という機種にしました。低中域の音の出方が好みだったんですね。でも 同じ価格帯(特に高価でないもの)のアンプの差って微妙であまり良くわからないんですけどね。 結局、見た目やイメージだったりします。ま、これらも重要な要素とも言えますし。
(ちなみに試聴時に使ったスピーカーは後に購入する事になったものでした、偶然ですけど)
CDPはまず安いものから順に聴いて行きました。良く聴くポールマッカートニーの曲 (試聴の際は自分の良く聴くCDを試聴するのが基本ですからね)です。「いちきゅっぱ」から 順に「にっきゅっぱ」「さんきゅっぱ」と値段が上がるにつれて全然音が変わっていきます。 これは誰が聞いても解るだろっ!って感じの差です。で、目的の定価6万前後の機種にたどり着くと・・・ さすがにこのクラスになるとメーカー間で音作りの違いが出てきます。簡単に区別するとハード系の ソニー・パイオニア、マイルド系のオンキョー・ヤマハといった感じだったはずです。ただこのクラスに なると、各社CDに収録されている20KHz以上の音を補完するといったギミックが搭載されていて、 どうもしっくり来ない感じでした。敢えて選ぶならパイオニアかなぁ・・・と思っていた所、 横に地味なスタイルのテクニクスのCDPが・・・・試聴するとこれがとても素直な音がして良い感じ なんですね。妙な味付けをせず自然な音が出てました。結局これに決定、確かSL-P860といった感じの 機種名だったはずです。

このアンプとCDPの組み合わせはなかなか良くて、満足できるものでした。が、アンプとCDPの レベルが上がると音の出口のスピーカー(以下SP)の粗が見え出して来ました(何せ拾ったもんだし)。 SPの違いによる音の違いは非常に大きなもので、音色が全く変わってしまうので、これこそ じっくり試聴して好みのSPを選ばないといけません。
ちと大げさに言うと、あまりにSPの質が低いと聞こえるべき音が聞こえない状態にもなり得ます。

という事でSP選びの為に試聴に行きました。当初はトールボーイタイプ( こんな形のやつ) を考えていたのですが、あまり気に入る音のものが無く、結局、今は亡きDIATONE(オーディオから 撤退)のDS-600ZXという今では大ぶりな範疇に入る3ウェイの機種にしました(ペアで10万ぐらい)。 本当はその一つ上のDS-800ZXという密閉型の方が好みだったんですが、更に大きいので置き場所に 苦労しそうなので妥協してしまいました。
音の方は全域バランス良く低音の充分に出てほぼ満足。低域がちと緩い感じだったので、10円玉 インシュレータ置いたり台の高さ変えたり少しセッティングに試行錯誤しましたが、最終的に 専用台に置いて、バスレフダクトにスポンジ突っ込んでダンプするという形に落ち着きました。

はい、これにてアンプ・CDP・SPの三種の神器が揃い、一応ピュアオーディオと呼べる環境が 整い、CDも色々漁り、普段聞かないクラシックやジャズのCDまで買ったりしてオーディオを楽しんで おりました。しかし時が経つにつれ退化が・・・・

まず、アンプにリモコンが欲しくなってしまいました。最初はアンプにリモコンなんて要らねぇぜ、 安価なアンプに余計な機構が付けば音質低下の要因になっちまうぜ、なんて思ってたんですが、 ぐたぁ〜と横になって音楽を聴いている時に音量調整したいとか、電話がかかってきた時にすぐに ミュートしたいとかずぼらな心が芽生えてしまし、ある時某電気店で安く売っていたヤマハの ハイコンポ(ミニコンポに近いサイズだけどピュアオーディオに近い思想で作られていて単品 売りもされている=宣伝文句)用のアンプを衝動買い。しかぁ〜し、やはり安いだけあってSPを 充分に鳴らしきれない。。。やっぱり同クラスのアンプじゃないとレベル落ちるよなぁ〜と思い、 結局ONKYOのアンプ を通販で購入(手持ちの2つのアンプを下取りにして)。まぁ価格帯が同じなら大して変わらないだろうし、 ONKYOがHi-Fiオーディオ製品に付ける「Integra」という名称も付いてる事だし大丈夫だろうと、 試聴もせずに購入。でもやはり音作りは違うもんで、元気なサンスイに比べて大人しい音になってしまい ました。まぁまとまりのある綺麗な音なんですけど、ちょっと違うかなぁ〜って感じでした。 でも、まぁ少し方向性が違うだけで決して悪い音では無いし、聞き込めんで行くと「こっちも有りかな」 と思えるレベルではあります。

しばらくはこの状態が継続していましたが、時が経つとまた・・・・
今度は「2段のテレビラックに3台の機器を置いてるけど、苦しいな。DVDプレーヤが邪魔だよなぁ」 「CD-RWに焼いたものが聴ければ、オリジナル編集して気に入らないと編集し直しが出来て便利だよなぁ」 「CD-RやCD-RWに焼いたMP3ファイルが聴ければロングプレイが可能で便利だよなぁ」 などと思い始め(MP3でいいやと思った時点でHi-Fi度は大幅ダウンですな)、「最近のDVDプレーヤなら 色々なメディアOKでMP3も聴けるし、今あるDVDプレーヤーとCDPを1台のDVDプレーヤーに置き換えれば スペースも助かるし・・・最近のDVDプレーヤーは音声用DACにも力入れてるみたいだし・・・」ってな感じで 第1回に書いたように、DVDプレーヤー買い換えて しまいました。
やっぱり専用のCDPと聞き比べると、音楽CDでは音の鮮明さがダウンしてるしMP3も聴いてたのは最初だけ だし、オーディオ的にはやっぱりレベルダウンですなぁ。(スペース効率と引き換えではあるけど)

といった経緯でSP以外は最初に揃えた機器から変わっていて、しかもオーディオ的にはレベルダウン しているという何とも無駄な出費を繰り返している事か・・・・
ま、良いんですよ。高級オーディオの世界なんて一桁も二桁も違うんだし、それと比べりゃ安いもん。 で、色々な音を聴いたり失敗したりして経験を積んで成長していくもんだし。それで自分に必要なレベル を見つけ出せば良いんです。。。。ええ、ただの言い訳ですよ。(^^ゞ

さてと、よく見るとホームセンターで買ったスチールラックにアンプとDVDプレーヤーと貰い物のMDデッキ が乗ってて邪魔だよなぁ〜、コンパクトな1Bitデジタルアンプにでも買い換えてスペース増やしたいなぁ・・・・ ってやはり懲りない私、、、ただのおばかさんかも (^^ゞ